SplatoonのためにNintendo Switchをサラウンドヘッドセットでプレイできるようにしたらめちゃくちゃ快適になったという話。
最初に断っておくと、僕はオーディオに関してはズブの素人だ。
こう言ってしまうとこれから書くことの説得力が薄れるような気もするけど、逆に考えれば知識がない人でもやる気さえあればサラウンドでスプラをプレイできることの証明でもある。
導入したのは2019年7月なのでSplatoon2の時代だったけど、2023年6月現在も同じ環境でSPlatoon3をサラウンドでプレイできているから今でも有効なはず。
自分に向けた備忘録も兼ねてSplatoon3のサラウンド環境構築と導入して良かったことについて書いていく。
1.そもそもSwitchでサラウンドヘッドセットは使えるの?
結論からいうと、Nintendo Switchで使用できるサラウンドヘッドセットもある。
ただし、サラウンドヘッドセットだけ買ってSwitchに接続してもサラウンドで聞こえるわけではないことは知っておかなければならない。
「4.Nintendo Switchをサラウンドヘッドセットでプレイする方法」で触れるが、Splatoon3をサラウンドでプレイしたいという場合は特定のヘッドセットと周辺機器が必要になる。
2.サラウンドでプレイしたからって急に上手くなるわけじゃない
もう早いうちに言ってしまうけど、手間とお金をかけてSwitchでのサラウンド環境を構築しても別にいきなりSplatoonが強くなったりはしない。
これまでウデマエC帯にいた人がS+50まで駆け上がるとか、Xパワー1500の人が3000になるとか、そういう劇的な変化をもたらせるほどの力がサラウンドにあるかというと全くそんなことはない。
筆者の例だと、機材導入前の最高XP2400程度に対して導入後の最高XPは2580程度だった。たしかに上がってはいるものの、普通にプレイ時間の経過とともに上達しただけだろうと指摘されたら反論のしようがない。
とはいえ記事タイトルの「世界が変わった」っていうのは嘘でも誇張でもなくて、プレイするのは本当に快適になったと感じる。
ハイカラスクエアからロビーに移動する時、クツ屋やイカッチャから聞こえてくる店内BGMが徐々に遠ざかっていくのを初めて聞いた時の感動は今でも覚えているし、導入して良かったというのは自信を持って言える。
身も蓋もないが道具を活かせるかどうかは人それぞれなので、サラウンドでプレイしても何も変わらないこともあれば信じられないぐらい上達することだってきっとあるんだろう。
前置きが長くなってしまったけど、ここからサラウンド環境導入の良かったことや概要について話していく。
3.スプラをサラウンドヘッドセットでプレイするメリットって?
スプラに限らずSwitchのゲームをヘッドセット等でプレイすると通常は音声がステレオで出力される。
左右それぞれのスピーカーから音が鳴っているので、どちらの方向から敵が接近しているかがわかる。
これがほとんどのユーザーがプレイしている標準的な環境だろう。
対してサラウンドヘッドセットだと前後左右から聴こえてくるのでより細かく音が鳴っている方向が分かるようになるのだ。
これらを踏まえて、具体的にSplatoonをプレイする上でのメリットを見ていこう。
(1)相手の潜伏先がわかる
今が攻め時と思って敵陣に切り込もうとした矢先、至近距離に突然現れたローラーやスパッタリーに0.1秒で倒されてしまった経験は誰にでもあるんじゃないだろうか。
ぽこぽこと泡立つような潜伏音はとても小さいので「敵が潜んでいるかもしれない」と警戒しておくのが前提にはなるが、だいたいの方向がわかればクリアリングすることで連鎖的に味方がやられてしまうような状況は防げるはずだ。
▶️:クリアリングとは?
敵インクにメインブキを撃つ・ボムを投げるなどして敵のセンプクがないか確認していくこと
(2)ボムでの事故が減る
相手との対面中、視界の外から飛んできた別の敵のボムにやられてしまうのもよくある死因に挙げられる。
サラウンドだと左右だけでなく背面の音の定位性もわかるので、近くに落ちたボムの爆発にうっかり巻き込まれてしまうという事故が減るのは実感できた。
(3)裏取りに早く気付ける
前線が拮抗している時に後ろから近づいてきた敵との挟撃で総崩れになるのもSplatoonあるある。
ただし、自陣をしっかり塗り固めていれば裏取りした的が接近するためにインクを塗り返す音だって聞こえる。
裏取りに気づくタイミングがほんの一瞬早まるだけでもその後の展開に大きく関わることは想像できるだろう。
(4)味方のシグナルから状況が把握できる
これはゲーム中に音を意識する習慣がある人ならステレオ音声でもできるかもしれないが、味方の「カモン」や「やられた」の方向によって見えない場所の戦況が判断できるというものがある。
たとえば「ヤグラに乗ってカンモン突破を試みている時に自陣側から悲鳴が聞こえたら、近いうちに後ろから撃たれることを警戒しないといけない」とか、そういう類の状況判断が音に頼って戦うプレイの強みだ。
サラウンドヘッドセットを活用すればより高い精度で上記のようなシーンを迎えることが可能だ。
具体例を紹介してきたが、共通して言えるのは試合中に音の方向という判断材料が増えること。
「この方向から音が聞こえてきた時、その後の試合展開がどうなったか」というのは経験として自分の中に蓄積される。
試合に負けた時にどうすればよかったか自省できるタイプのプレーヤーはサウンドプレイと相性が良いと言えるだろう。
4.Nintendo Switchをサラウンドヘッドセットでプレイする方法
実際どの機材をどう繋げばサラウンドでSplatoonが遊べるのかというお話。
詳細をまとめた記事は後日作成するとして、ここでは基本的な考え方や使用機材について簡単にまとめておく。
(1)前提
Nintendo Switchの音声出力は5.1chのサラウンド対応だが、これはTVモード時だけでテーブルモードや携帯モードの場合には適応されない。
つまりサラウンドヘッドセットが機能するのはTVモードでモニターやテレビにHDMI接続する時だけとういうことになる。
Switch本体のヘッドホン端子はステレオ出力にしか対応していないので、Switchでサラウンドヘッドセットを機能させるためには
- HDMIでモニターに送られる音声をアナログ信号に変換する
- アナログ信号に対応しているヘッドセットに入力する
という手順が必要になる。
(2)使用機材
以下では参考に、実際に購入して2023年6月現在も使用している機器を紹介する。
冒頭で述べたとおり相当前の情報なので、同等の機能のものであればリンク先のものでなくてもOKなはず。
ヘッドセット
・Razer Tiamat 7.1 V2 リアル7.1chゲーミングヘッドセット[Amazon]
7.1ch対応だけどSwitchでも使える。アナログ入力対応の時点でかなり選択肢が狭まった記憶がある。
有線だけどコントローラーが搭載されてて、信号ごとにボリュームの調整が効くのが便利。スマホも繋いでボイスチャットする時にゲーム音と通話音声のバランス調整するのに役立ってる。
プラグが多すぎて初めて見た時気が狂いそうになった。USB-Aから電源を取らないといけないのに注意。
音声分離器
・HDMI切替付 デジタルオーディオ分離 7.1ch アナログ出力【aEX-LPCM71ch】[Amazon]
HDMIの音声信号をアナログ信号に変換する装置。
HDMIの出力端子がないとモニターに映像を映せないし、Switchから分離器→分離器からモニターと接続するためにHDMIケーブルは2本必要。
※ここから先はちょっと自信ないので購入数とかメモ的に記載しています。後日きちんとまとめるから許して…
ケーブル類
・UGREEN RCA 3.5mm 変換ケーブル 3.5mmステレオミニプラグ(メス) – 2RCA(オス) 赤白ケーブル Y型 分岐 金メッキ仕様 20cm [Amazon]
4点購入。
・【 WYVERN AUDIO#25 】 RCA モノラル メス ⇔ RCA ステレオ 赤白 オス 変換 オーディオケーブル [Amazon]
3点購入。
・UGREEN RCA ケーブル 2M オーディオケーブル ステレオ 音声ケーブル 2RCA to 2RCA(赤/白)変換 HiFi音質 24K金メッキコネクタ [Amazon]
1点購入。
・ホーリック HDMIケーブル 1.5m ブラック プラスチックヘッドタイプ 【2本セット】 HDM15-311BK-2P [Amazon]
HDMIケーブル。1点(2本セット)購入
その他
・【車載用 低音調整器】 どシンプルな BASS ウーファー用 ボリュームコントローラー [Amazon]
低音が聞こえづらかったから色々調べて繋いだ。改善したと記憶している。
(3)いくらかかった?
ざっくり5万円ぐらい。
リンク貼る時に調べたら当時よりかなり安くなってたから今なら3万円台でもいけそう。
5.まとめ
最後に簡単にまとめておく。
- Splatoonはサラウンドヘッドセットでプレイできる
- 使用機器はきちんと選ぶ必要がある
- サラウンド環境を活かせるかは自分次第
Splatoonをサラウンドヘッドセットでプレイすることについての記事でした。